映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』ロケ地まとめ!パリ旅行でおすすめの場所・香水ブランドやパリの街並みが楽しめるフランス映画を紹介!

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映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』は、過去の栄光と失脚後の現実にもがきながら生きる天才調香師と崖っぷちのタクシードライバーの出会いと成長を描いたヒューマンドラマです。

性格もバックグラウンドも全く異なる2人は、初めのうちは衝突しているものの徐々に互いの良さに気づいてリスペクトし合う関係に昇華されていく様子にも心が洗われるでしょう

本記事では、映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』で登場するロケ地・撮影場所をまとめて解説します。

聖地巡りをしたいと思った方はぜひ参考にしてみてください。

また、これからフランス・パリに旅行を考えている方に向けて、現地で愛されるフランスの香水ブランドをまとめて紹介します。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』のロケ地・撮影場所はどこ?

画像引用:「Hotel.com」公式サイトから筆者キャプチャ

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』のロケ地・撮影場所は、タイトルにある通り、フランスのパリで行われています。

フランス・パリの街並みの特徴としては、日本とは一風異なる「石造り」の建築が採用されており、100年以上の歴史を持つ建物が多く残ります。

17世紀以前、パリでは日本と同様に木造建築が主流だったものの、近隣国であるイギリスで多くの火事が発生したため、木造建築から石造り建築に移り変わりました。

石造り建築は木造建築よりも耐久性があるため、今でも伝統的な建物が残り続けているのです。

アップロードした画像日本の建築家

昔の日本は、石造り建築よりも木造建築が主流です。それは気候風土が関係しており、日本の夏は湿気が多いため、通気性の良さを重視しなければなりませんでした。フランスは夏でもカラッとしているため、通気性を確保する必要がなく、石造り建築が採用されていたのです。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を通して、昔とは変わらない街並みが楽しめるのはフランス映画ならではの魅力と言えるでしょう。

なぜフランスの香水は世界中から愛されている?

画像引用:DIOR公式サイトから筆者キャプチャ

「香水といえばフランス」「フランスといえば香水」のイメージを持つ日本人は多いです。

その背景には、フランスが世界的にも有数な天然香料の産地である特徴が関係しています。

フランスの南部にある土地・グラースは、香水の都と呼ばれており、フランス全体の香水産業の50%、世界全体の香水産業の10%の収益を占めていると言われています。

国際映画祭でも有名なカンヌの街から20キロほど離れたグラースは、海と山に囲まれた珍しい地形です。

海と山によって作り出される独特な気候と土壌によって、以下のような香水を生み出すために必要な高品質な香りを纏う植物が育ってきました。

  • ミモザ
  • カーネーション
  • バイオレット
  • オレンジフラワー
  • ローズ
  • ラベンダー
  • ジャスミン

上記の植物たちは「香料植物」と呼ばれることも多く、ユネスコの無形文化遺産として登録されています。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』に登場する香水は?

画像引用:VOUGE JAPAN公式サイトから筆者キャプチャ

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』に登場する香水は、フランスを代表するブランド「DIOR(ディオール)」のものです。

オリジナルストーリーのため、主人公・アンヌは実在する調香師ではないものの、調香師の仕事内容や葛藤はリアルに描かれていました。

フィクションとはいえ、映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を制作するにあたり、ディオールから撮影協力をしてもらったり、エルメスで専属調香師をするプロからアドバイスをもらっています。

そのようなリアリティを追求した姿勢が関係しているのか、フランスでは興行収入No.1を記録しました。

日本ではあまり馴染みのない「調香師」の職業ですが、作品の注目度を見る限り、本場・フランスで敬愛されていることが伺えます。

ディオールの香水について

そもそも「DIOR(ディオール)」とは、フランス出身のファッションデザイナー、クリスチャン・ディオールが1946年に設立したブランド会社です。

ディオールを代表する香水は、以下の通りです。

  • ミス・ディオール(1947)
  • ディオリシモ(1956)
  • オー・ソバージュ(1966)
  • プワゾン(1985)
  • ファーレンハイト(1988)
  • デューン(1991)
  • ヒプノティック・プワゾン(1998)
  • プワゾン(1999)
  • ディオール・アディクト(2002)
  • ボア・ダルジャン(2004)
  • ミス・ディオール・シェリー(2005)
  • ディオール・オム(2005)
  • ソヴァージュ(2015)
  • JOY BY DOIR・ジョイ(2018)

日本国内で愛されている2大香水ブランドといえば、ディオールとシャネル。

この2つのブランドは、フランス・パリを拠点に発展しており、フランスが丁寧に育ててきた香料植物を使った高級感を維持しつつも、うまくビジネス展開をして幅広い世代・階級の人々から愛されている共通点があります。

ディオールは「ファッションとは”服だけ”で完結しない」という哲学を掲げており、ヘアスタイル・メイク・シューズ・バッグ・所作・香りを同じレベルで追求し続けました。

実際に不朽の香りとして確立された「ミス・ディオール」を生み出した調香師フレデリック・ブードゥリエさんは、次のように話しています。

創立者のクリスチャン・ディオールは、ドレスを身に纏った女性の美しさを”完成”させるためには香りが必要と考えていたようだ。そして彼からは「女性たちに希望を与えられるような愛のある香りを作ってほしい」とオーダーされました。

フレデリック・ブードゥリエ(ミス・ディオールの調香師)

つまり、クリスチャン・ディオールにとって「ミス・ディオール」は、彼がデザインしたオートクチュール・コレクションと同じだけ価値があり、重要なものだったのです。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』では、ディオールの撮影協力も得ているので、香水好き・ディオール好きの方であれば、見ておきたい一作となっています。

フランス・パリ旅行のお土産におすすめの香水 

画像引用:DIOR公式サイトから筆者キャプチャ

ここからは、映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を通して、フランス・パリらしさを感じられるおすすめの香水を厳選して7種類紹介します。

フランスを拠点に多国籍ブロガーたちによって運営されているカルチャーサイト「O’bon Paris」で紹介された「Top perfumes to get in France 2022」を参考にしています。

パリジェンヌたちが観光客に勧めるフランス発祥の香水を見ていきましょう。

Dior – J’adore

香水「J’adore」は、フランス語で「大好き」を意味します。

フランス語でよく聞く「Je t’aime(ジュ・テム)」の「aime」は「like」と同等の意味を持ち、香水の名前で使われている「adore」は「love」と同等の意味を持ちます。

フランスのロマンティックなイメージを象徴するようなネーミングで、いくつかのフローラルの香料が調合されていてフェミニンな香りを身に纏うことができます。

Chanel – Coco Mademoiselle

香水「Coco Mademoiselle」は、フランス語で「ココお嬢さん」を意味します。

フランス語では、男性に向けた「Monsieur(ムッシュー)」、大人の女性に向けた「Madame(マダム)」、未婚の女性に向けた「Mademoiselle(マダモアゼル)」の3つの敬称があります。

今回ご紹介した「Coco Mademoiselle」は、若い女性に向けた敬称が使われており、オレンジ・ジャスミン・ローズなどみずみずしさと甘さを調合したフレッシュな香りを見に纏うことができます。

Dior – Miss Dior

香水「Miss Dior」は、ディオールのベストセラーで「愛しのディオール」を意味します。

ミス・ディオール・コレクションは7種類展開されており、フローラルな香りを中心にウッディーさやフルーティーさを加えた個性豊かな違いを好みやシチュエーションに合わせて使い分けられます。

フェミニンなデザインが印象的な香水瓶には、リボンが結ばれた仕様となっており、洗面台や部屋の一角に置くだけでオシャレな空間に仕上がるのも魅力です。

Lancôme – La vie est belle

香水「La vie est belle」は、フランス語で「人生は美しい」を意味します。

Lancôme(ランコム)は、フランス・パリで1949年に創業されたブランド会社で、ディオールやシャネルと並んでフランスを代表する香水を多く生み出しています。

香りが持続するアイリス、刺激的なパチュリ、甘みのあるグルマンアコードを調合した香りで、3人の調香師が3年かけて完成させた超大作です。

Hermès – Terre d’Hermès

香水「Terre d’Hermès」は、フランス語で「大地に宿る力」を意味します。

雄大な大地の持つエネルギーを感じられるような香りがコンセプトで、ミネラルでウッディーな香りをベースに、深みのあるシダー、刺激的なシレックス、爽やかなグレープフルーツが調合されています。

飾り気をなくして極限まで自然と調和できるような香りを追求しているため、自然の持つ底知れぬエネルギーに包まれることができるでしょう。

Yves Saint Laurent – Libre

香水「Libre」は、フランス語で「自由」を意味します。

ディオールやシャネルでは「女性らしさ(フェミニン)」なビジュアルや香りを強調しているのに対して、イブ・サン・ローランは、ジェンダーにとらわれない自由さが強調されています。

男性らしい(マスキュリン)なラベンダーと女性らしい(フェミニン)なオレンジブロッサムが激しく衝突したことで生み出される大胆な香りが楽しめるでしょう。

Gucci – Bloom

香水「Bloom」は、フランス語で「開花」を意味します。

フローラルな香りを中心に古代と現代をつなぐ5種類の香りを展開しており、好み、シチュエーション、個性に合わせて使い分けられます。

香水瓶は淡いピンク色、黄色、紅色、漆黒色とグッチらしいパンチのあるデザインが印象的で、部屋の一室に置くだけでインパクトが残るでしょう。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』はどこで見れる? 

画像参照:「シネマトゥデイ」YouTubeチャンネルより筆者キャプチャ

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アプリ名映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』の配信状況
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映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』の配信状況を調査したところ、2024年1月時点で配信しているアプリは以下のとおりです。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を無料視聴できるアプリ

  • Amazonプライムビデオ
  • DMM TV
  • Rakuten TV
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まとめ

本記事では、映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』のロケ地・撮影場所を紹介した上で、フランス・パリが生み出す香水の歴史とパリ旅行でお土産におすすめの香水を紹介しました。

日本でも「フランスといえば香水、香水といえばフランス」というイメージが定着していますが、そのバックグラウンドにはフランスが香料植物を育てるのに絶好の気候と土壌を持ち合わせているからだと分かりました。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』では、フランス・パリで誕生したディオールが撮影協力をしていたり、エルメスの専属調香師がアドバイスをしたりして完成しています。

作品を通して調香師たちのリアルな苦悩を知ることで、さらにフランスの香水を愛せるようになるでしょう。

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』に登場するディオールの他にも、フランス・パリ発祥の香水ブランドは多数あるので、ぜひフランス旅行をするときには手にとってみてください。